アスベスト訴訟の他社のニュース。メーカー側と初の和解!!
コラム:業界のアスベスト訴訟
皆さま こんにちは。
アスベスト建物改修総研の事務局です。
今回事務局からは、『アスベストについて』というコラムの分類から、
アスベスト訴訟についてお話ししていきたいと思います。
題名でも入れていますが、アスベスト訴訟問題で、『初めて』メーカー側と和解が成立しました。
ここまでくるのに非常に長い年月が経ちました。
建材メーカーの責任については、2016年1月29日の京都地裁判決で初めて
認められましたが、そのあとの東京高裁判決では、メーカーの責任が否定されたところから始まりました。
メーカー側としては、多くの場合、労働者は現場で複数社の建材に囲まれており、発症原因となった建材を特定するのは難しいと
いう事で、個別の訴訟で責任の範囲を争っているので、解決に長い年月を要しています。
そういった中で、2020年の9月の東京地裁判決等すこしずつですが、複数の判決で建材メーカーの責任が認められてきました。
そして、2022年8月23日に、
建設現場で適切なアスベスト(石綿)対策が取られないまま作業に従事し石綿を吸い込み肺がんで死亡したとして、
メーカー側に損害賠償を求めていた案件で、メーカー側が責任を認めて謝罪し、1289万円を支払うという
『和解』が『初めて』成立しました。
この件はさらに、会社側が、和解協議を提案してきたという事が非常に大きな意味を持っていると思います。
2006年にアスベスト製品は全面禁止になってから、15年以上が立ちました。
石綿(アスベスト)肺の潜伏期間は15~20年といわれております。
被害者の高齢化が進む中で、時間がかかってしまう判決ではなく、早期決着の『和解』を選択し、成立した事は
非常に大きなニュースだったのではないでしょうか?
一部報道では、この和解が『建設アスベスト訴訟』の和解とされていますが、メーカー側のHPでは、
『当社は、2022年8月23日に、当社の専属協力会社の作業員のご遺族との間で損害賠償請求に対する和解を行いました。
ご遺族は、いわゆる「建設アスベスト訴訟」の原告の一人でありましたが、当該作業員が当社専属であったこと、
被告が当社のみであったこと等から、他の建設アスベスト訴訟とは別個の特殊事情によるものと判断し、
当社従業員に準じるものとして、和解に応じることとしたものであります。
したがって、本件は、本来は個別の和解協議等で行われるべきものと理解しており、一部報道において言われている、
「建設アスベスト訴訟」の一環での和解とは考えておりませんので申し添えます。』(原文のまま)
と記載されています。
ここから見てもアスベスト訴訟問題は、『非常に難しい問題である』という事がうかがえます。
アスベストの健康被害について→https://asbestos-soken.com/column/28456/
以上『アスベストについて』のアスベスト訴訟問題のお話しをさせて頂きました。
アスベスト建物改修総研は工場専門のスレート屋根壁のアスベスト問題を
解決するプロフェッショナル集団です。
昨今のアスベストの法規制への強化という時代背景を経緯に、
現場第一主義の元、現場での複合的な諸問題・課題解決に尽力し
長年にわたる試行錯誤の結果、考え出した工法と商材が、
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「日本の倉庫・工場をはじめとしたスレート屋根のアスベスト問題を解決し、
空調効率UPによる電気代削減、節電効果で、エネルギー問題を解決し、
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これがアスベスト建物改修総研の使命と考えております!
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ここまで読んで頂き、感謝致します。 ありがとうございました! アスベスト建物改修総研 事務局