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「修繕により工場・倉庫の寿命を延ばそう

塗装工事について 2022.06.01 (Wed) 更新

コラムタイトル:「修繕により工場・倉庫の寿命を延ばそう」

こんにちは!

アスベスト建物改修総研のコラムをお読みいただき、誠にありがとうございます!

 

今回は「修繕により工場・倉庫の寿命を延ばす方法」について記載してみたいと思います。

工場・倉庫の修繕には具体的にどのような方法があるのか、

また工場・倉庫の建て替えとはどのような違いがあるのかについてお伝え致します。

 

①工場・倉庫の修繕の種類は?

■塗装工法

塗装による改修工事は、屋根や外壁の劣化箇所を修復するとともに、建物を外的要因から守り、意匠性を高める役割があります。

一般的に屋根や外壁は紫外線により劣化をしていきます。新品時には屋根材、外壁材ともに塗料が塗られており、その塗料に含まれている成分が紫外線で劣化をして、表面にチョークの粉のように現れるチョーキング減少や、クラックと呼ばれるひび割れなどの劣化症状となって現れるため、工場・倉庫を健康に保つためには、適切な時期の改修工事が必要です。その際に、屋根や外壁専用の塗料を使用して丁寧に塗り込むことで紫外線に負けないバリアを作っていくイメージになります。

また、2006年以前の建物の場合は屋根材・外壁材にアスベストが組み込まれていることが多く、それが近年漏れ出すのでは?という事で危険視されてきています。ただし、その場合においても、専用の塗装工法によってアスベストを固め、本来の屋根材、外壁材以上の強度にできる封じ込め塗装工法が、アスベスト対策として近年注目されてきています。

■金属のカバー工法

上記の塗装部分でも上げた通り、屋根材や外壁材の劣化が激しく、塗装によって対応できない場合に修繕方法として認識されてきているのが、金属素材によるカバー工法です。

このカバー工法とは既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工法のことで、既存の古い屋根を撤去せず、上から金属素材を被せるだけなので工期を抑えられるという事で広まりつつあります。

また、これも塗装と同様に、工場や倉庫を稼働させたまま改修ができ、短い期間で工事を終わらせることができるため、塗装と同様に選ばれることが多くなっている工法です。

ただし、屋根や外壁を二重にする工法のため、金属とは言え面積が広くなると相当な重量が柱や梁といった構造部分に負担をかけてしまいますので、地震による耐震性を気にされる場合は避けられることをオススメします。

 

■葺き替え工法

屋根材や外壁材の葺き替えとは、屋根材や外壁材の表面部分を補修する工事ではなく、全面的に屋根材や外壁材をはがし、新しいものに一新する修繕方法を言います。

葺き替え工事では、もともとある屋根材や外壁材の下地から表面までを丸ごと新品へと取り替えますので一般的な塗装工法やカバー工法よりも、施工価格は2~3倍近く高くなります。

 

②工場・倉庫の修繕によるメリットは?

 

■建物の印象を良くできる

工場や倉庫の修繕は建物の表面が新築のようにきれいになるため、建物の印象を良くできます。例えば、建物の屋根から錆びが出ている・外壁塗装が汚れている場合とそうでない場合では、工場内で生み出される製品の品質が変わらなかったとしても、どちらの方が良く感じるでしょうか? もちろん前者になるかと思います。これはメラビアンの法則と言われ、人の認知の仕方を実験した結果得られた割合を教えてくれます。例えば、怒ったような表情で声のトーンも低く、「好き」と言ったら、相手は「本当は嫌いなのではないか」と受け取ってしまうといった具合です。それくらい人は見た目を重視している事を表しています。

そのため、工場や倉庫の搬入などで出入りされている取引先から、工場や倉庫が古びた印象・イメージを与えてしまったら、取引先からの信用に関わる可能性もあります。また、工場内で働く社員にとっても工場・倉庫の印象は重要です。作業場所のイメージが良いほど、作業効率は改善されるという実験結果もあるくらい、環境づくりが大切になってきています。

 

■省エネになる

工場や倉庫の屋根外壁の改修を行う際、断熱効果のある素材を使用することで、省エネ効果が期待できます。屋根材や外壁材の修繕改修によって遮熱性を高めることができれば、工場や倉庫内の温度が下がり、労働環境の改善や光熱費の節約に繋がります。

 

■工場・倉庫の資産を守る

資産としての価値を維持できるようになるという点は、大きなメリットになります。工場や倉庫は徐々に劣化し、十数年で不具合が徐々に発生するようになっていきます。そうなると、当然建物の資産としての価値にも影響が出てしまいます。工場や倉庫は企業にとっての大切な資産です。

工場・倉庫の価値を維持するためには、メンテナンスや、必要に応じて改修工事を行うことが必要です。

 

工場・倉庫だけではなく、建物全般にいえることですが、劣化が進んだ建築物には修繕が必要になります。建物の劣化は徐々に進行していくため、日常的に使用しているとなかなか気が付きません。気づいた時には大幅な修繕が必要となってしまうことも珍しくなく、日頃のメンテナンスで企業の資産をしっかり保全していくことが重要になります。

 

③建て替えとの違いは?

先述した修繕と建て替えの違いを下記にまとめました。

建て替えの場合、工場・倉庫を一度取り壊すため、拠点の変更や、大がかりな稼働設計の変更が可能になることがメリットです。しかし、建物にアスベストが使用されている場合は、解体時にアスベスト飛散のリスクを抑えるために、適切な処置が必要になります。また、修繕よりも費用が高くなるため、予算に限りがなく、立地、稼働状況の変更を検討している場合は建て替えが向いているといえます。

 

塗装による修繕の場合は比較的予算を抑えられること、工場の稼働を停止する必要がないことがメリットです。塗装による封じ込めを行うため、アスベストの飛散リスクも低いです。建て替えに比べて、費用が10分の1ほどになるため、工場・倉庫の立地や稼働設計の変更を必要としない場合は、塗装による修繕がおすすめです。

以上が今回お伝えしたかった「修繕により工場・倉庫の寿命を伸ばそう」についてでした。

適切なアスベスト対策を前提に、予算や工場の稼働状況に合わせて修繕方法を検討していただければと思います。

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